声に表れるんですよね
好きっていう感情

エフエム山陰
放送事業局・26Years old
田村奏

生放送の『田村奏のBe Lucky!』のパーソナリティーを担当していますが、他の番組のディレクター業やインタビュー取材、編集など制作業務に広報……めちゃくちゃいろんなことをやっています。

ラジオは「好き」を共有する仕事

大学時代に組んでいたgingerというバンドで、エフエム山陰で番組を持たせてもらったのがきっかけです。
ラジオは小さい頃から大好きで、番組が終わった後もフリーの契約スタッフとして関わり、２年前に入社しました。
学生の頃から聴いてきたバンドを特集できたり、自分が「売れる！」と感じたアーティストを紹介できるのはすごく楽しいです。地元出身のSKRYUやSaucy Dog、推しているLaura day romanceをインタビューできたことは印象深いですね。
自分の「好き！」を共有したいっていうのが原動力として大きいです。声に表れるんですよね、好きっていう感情。

当事者の声を記録に残していく

リスナーとの距離感は難しい部分もあって悩みますが、ある方の「会社を一歩出たらあなたもリスナーだ」っていう言葉で肩の力が抜けました。
僕は母のお腹の中にいた時からラジオリスナーで、バンドを始めたのもラジオの影響が大きいんです。責任や誇りもあるけど、ラジオが好きっていう最初の気持ちを忘れずにいたいですね。
この先やりたいこと、たくさんありますよ。音楽好きに刺さるフェスをやりたいし、ポッドキャストとの連携も考えたい。あとは大学で島根県内の戦争遺跡の研究をしていたので、戦争を軸に番組をつくりたいと思っているんです。
来年で終戦80年、戦争経験者が少なくなっていく中、記憶を記録に残していくことが必要なはず。
それは音声メディアに関わる今の自分だからできる仕事かなって。

田村奏 Tamura Soh

1998年益田市生まれ。２歳で松江市へ引っ越す。島根大学では現代史を研究し、ベーシストとしてバンド活動に打ち込む。大学在学中にエフエム山陰でバンドの冠番組を持ち、フリースタッフを経て2022年にエフエム山陰に入社。「取材のため、定期的に石見地域へ通っています。馴染みのなかった西部の魅力に出会えるのがすごく楽しいです」。エフエム山陰本社にて撮影。

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