島根県内の企業・団体の若者に
スポットを当てた
インタビューコラム
地元の風景をつくる感動的な仕事
5歳のころから憧れは変わりません
中筋組
建築部 技士長・34歳
和田守 肇
原体験は5歳のころ。親戚宅の建て替えを見てワクワクしたんです。「大工さんカッコいい!」って夢中で見てました。その憧れもあって高校は建築科で、就職は高校に来た求人に応募して清水建設に入りました。いわゆるスーパーゼネコンと呼ばれる大手です。広島支店で中国5県を受け持ち、6年間働きました。
地元の景観をつくる喜び
中筋組への転職は25歳のとき。鳥取出身の妻と、長女の3人でのUターンでした。子育てが落ち着いたら働きたいという妻の意思もありましたし、転勤のない職場が地元で見つかれば、家族のライフプランも立てやすいだろうって。
27歳で一級建築士、翌年1級建築施工管理技士の資格を取得し、今はビルなど大規模な現場でいわゆる「現場監督」を担当しています。母校の出雲工業高校の実習棟、出雲大社庁舎などを担当し、地元の景観をつくる仕事は感慨深いです。
現場全体の指揮を執る立場になって、喜びの質も見える景色も変わってきました。駆け出しのころは怒られずに工事をやり遂げるのに必死でしたけど、今は社内的な収益や後輩の成長も大きなやりがいにつながります。下の世代には自分が地元の建設業で頑張っている姿を見せて、人材が減っている建設業界の未来に貢献したいという思いも強くなりました。
子どもに自慢できる仕事を残したい
この業界に入って16年以上たち、子どもは3人に増え、妻は希望していた介護の仕事で働いています。生活は変わりましたけど、建物をつくる仕事が好きっていう思いはずっと変わらないです。現場で建物が出来ていく様を間近で見るのは特に好きで、そこは5歳のころのままです(笑)。建設業は街の風景をつくり地域の暮らしに寄り添う感動的な仕事です。仕事を通して育ててもらった地元に貢献したいし、将来子どもたちに「あれ、お父さんが関わった建物なんだよ」って自慢できたら幸せですね。
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