4U35｜島根の未来を担う若者を応援する

島根県内の企業・団体の若者にスポットを当てたインタビューコラム

たくさん悩んで寄り道をしたから
やりたいことが見えてきました

島根情報処理センター
システムエンジニア・29歳
山本翔平

大学で県外へ出てその後農業法人に就職しました。かんきつや野菜を栽培する仕事で、休みは少なかったんですけど、自然豊かな土地で、外国人実習生に交じって働くのは貴重な経験でした。ただ、体力的にも精神的に続かなくて……。２年ちょっとで退職して、地元の出雲市へ戻りました。

働きたい場所との出合い

地元に帰ってからは、偶然ハローワークで見つけた長期の職業訓練に2年間通って、システムエンジニアを目指しました。その間に出合ったのが今の会社です。インターンシップでお世話になったときに会社の雰囲気がすごくよくて、「ここで働きたいな」って感じました。前は屋外での仕事が中心で、電話対応もあまりしたことがなかったので、入社当時は電話の取り次ぎすら、ものすごく緊張していました(笑) 。
今、入社４年目で、自治体向けのシステムの運用・保守を担当しています。失敗やうまくいかないこと、お客さまへご迷惑をかけることもありますが、周囲からのサポートもあり、目の前の仕事に取り組むことができています。早く地域社会に貢献できるような人材になりたいと思っています。

回り道の先で見つけた目標

恥ずかしながら「これがやりたい」という自発性が希薄なタイプで、何ごともあまり長続きしない性分です。自分が何がやりたいのか分からずに悩んだ時間もありました。立ち止まっては寄り道をして、今この会社で働かせていただいています。偶然に「えいっ」と飛び込んだ業界ですが、仕事の中でやりがいや面白さを見つけていっています。そんな自分だから、リスキリング（学び直し）はすごく興味がある分野です。国も支援制度を創設して後押ししていますし、IT技術を生かして学び直しの推進に貢献したいです。それは、寄り道をしたからこそ見つけることができた、私のやりたいことなのかもしれません。

山本翔平 Shohei Yamamoto

1993年出雲市生まれ。出雲高校卒業。県外の農業法人へ就職し、有機栽培のかんきつや野菜の生産の仕事に携わった後、Uターン。島根県が実施する離転職者向けの2年間の職業訓練(システムエンジニアコース)を経て、2020年に入社。「オフィスの休憩スペースで、コーヒーを飲むのが好きな時間です」。出雲市内のオフィスで撮影。