PROJECT
INTERVIEW
島根県内の企業・団体の若者にスポットを当てたインタビューコラム

U35 Voice

image

悩んでも迷っても続けてきたのは
この仕事に誇りを持っているから

松江市立病院
看護師・31歳
山本 瑠美

小さいころから医療ドラマを見て「看護師さんってカッコいい」って憧れていたんです。鳥取の大学を卒業して地元松江の病院に勤めました。晴れて夢だった看護師として働き始めたんですけど、そのときは3カ月で辞めてしまって。命の重み、ですかね。ポンと医療の現場に入って現実を突き付けられて。責任の重さに押しつぶされてしまって。

諦めきれなかった看護師への想い

辞めた後は飲食店で働いたんですけど、どこかで「このままでいいのかな」って、看護師への思いはずっとあったんです。もう1回挑戦しようと、今度は老人ホームに看護師として就職したんですけど、経験不足を痛感して。看護師として生きるって決めたなら、もっと経験を積まないとって。それで大病院を目指して、松江市立病院に中途採用で入りました。大学卒業から1年半は怒涛(どとう)の期間でしたね。
今の病院は8年目です。ターニングポイントはコロナ病棟でした。張り詰めた現場ですし、やっぱり未知のウイルスだし怖いじゃないですか。泣きながら不安を訴える方もいらしたので、機会をつくって話を聞くことを心がけて。そうしたら、患者さんから感謝の言葉をもらえることがすごく多くて。友達や家族も頑張りを認めてくれましたし、看護師ってやっぱりすごいんだなあって、改めてそう思えて。

涙も出るけど、誇りを持っている

漠然とした理想像ですけど、将来は患者さんに寄り添う看護師に、ちょっとでも近づけるといいなって。患者さんと一番近い距離にいるのは看護師だと思いますし、「もしこの患者さんが自分の家族だったら」という視点を大切にしながら。どれだけ経験しても看取りは慣れませんし、いまだに涙も出ます。悩むことだって毎日のようにあります。でも私はこの仕事に誇りを感じています。生まれ育った街に貢献したいですし、回り道して迷っても続けてこられたのは、その思いがあるからなんだって、そう思うんです。

profile

山本 瑠美 Rumi Yamamoto
1992年松江市生まれ。鳥取大学医学部を卒業。2014年に新卒で松江市内の病院に勤務するも3カ月で退職。飲食店を経て15年から中途採用で現職に。現在は一般病棟に勤務。「実は私この病院で生まれたんですよ。私を取り上げていただいたのが、今の院長先生なんです」。撮影は院内で。
U35 Voice
  • アルソック山陰
  • イーグリッド
  • FM山陰
  • 共立エンジニア
  • 佐々木建設
  • さんびる
  • サンベ電気
  • JR西日本
  • 浜田保健所(島根県)
  • 島根県企業局
  • 島根情報処理センター
  • TSK
  • ティーエム21
  • 中筋組
  • 西ノ島
  • 日西テクノプラン
  • パリティクラブ
  • 平安祭典
  • 豊洋
  • 一畑ホテル
  • 松江市立病院
  • 松江赤十字病院
  • ヤンマーキャステクノ
  • 山陰中央新報社