PROJECT
INTERVIEW
島根県内の企業・団体の若者にスポットを当てたインタビューコラム

U35 Voice

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口下手どうしでも 畑と農作物が
共通言語です

JAしまね米穀園芸部
園芸販売課・32歳
新田 紗代

子どもの頃から「将来は花屋さん」と思ってました。島根大学で農業を学んでJAに。大学と農業の現場はずいぶん違いました。農業って経営なんだなって。

畑を訪ねて顔を見て対話する

入組して約10年、花の育苗を担当しました。最初は苗の出来栄えが安定しなくて農家さんからよく不満を言われました。私も「植えた後の管理も大切ですよ」ってちょっと言ってみたり(笑)。
今の担当は園芸作物の販売です。出荷経費の高騰、コロナの影響などもあり、農業の現場は大変な思いをしています。そんな状況で今の私の課題は流通コストの削減です。段ボールの規格統一など流通コストを下げるため頭を捻っています。
生産も販売も運送も人に動いてもらう立場です。一方的に押し付けることも、全ての要望をきくこともできません。お願いするにしても伝え方で印象が変わります。だから農家さんとは実際に会って対話をする。それをずっと続けてきました。私、もともとしゃべるのが苦手なんです。しかも農家さんも口下手な方が多くて(笑)。でも、農作物を見ながらだと話せるんです。畑が共通言語で。畑に通って10年以上、農家さんに鍛えられて、今はベラベラしゃべれます。

好きな仕事で地元の力に

農家さんからふと感謝の言葉を聞くとうれしいです。「コストが下がったわ」とか「今年は儲かったわ」とか。ストレートには言ってくれないですが(笑)。遠回しな表現でも喜んでもらえるとやっぱりうれしいし、好きな仕事で地元の力になれる喜びを、感じています。

10年後に向けた宣言
農業を島根の主産業に!
島根県産農産物の販売力強化や消費拡大PR活動を積極的に行うことで、島根県内の農家が安心して、農業生産できる環境を作ります。

profile

新田 紗代
新田 紗代 Sayo Nitta
1989年横田町(現・奥出雲町)生まれ。島根大学生物資源科学部農業生産学科卒業後、2012年JAやすぎ(当時)入組。JAしまねに統合後もやすぎ地区本部で園芸販売に携わり、現在は本店園芸販売課に在籍。「両親が花き農家で、子どもの頃から花が身近にあったんです」。

先輩からの声

西尾一俊
西尾一俊 Kazutoshi Nishio
新田さんはどんなに困難な業務についても、積極的かつ最後まで取り組む頑張り屋です。よく段取り8分と言いますが、段取り9分以上入念に準備をする姿勢を継続し、農業振興に取り組んでください。
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