PROJECT
INTERVIEW
島根県内の企業・団体の若者にスポットを当てたインタビューコラム

U35 Voice

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困っている人の話を聞くと
私に何かできないかなって

島根県益田県土整備事務所
主任・34歳【林業】
森山 沙希子

大学時代は農学部で環境問題について勉強しました。森林が地球環境にとって大切な役割をしていることを学んで、地元の島根で森林に携わる仕事がしたいって思ったんです。

そこで暮らす選択肢を残したい

入庁が2011年。2年前から益田県土整備事務所農林工務部治山・林道課の主任をしています。仕事柄、色々な場所に行くんですけど、知らない島根を発見できるのは単純に嬉しいです。「こんな場所に滝があったんだ」とか、「県西部の人ってさっぱりしてて好きだなあ」とか(笑)。でも人が入らなくなって荒れた田畑や家を見るにつけ、寂しさも感じます。地域の方から「裏の山が崩れそうで怖い」とか「仕事がないから出ていくしかない」というお話を聞くと「私に何かできないかな」って思います。私の役割は、治山施設を作って山の災害から人命を守ること、山の木を伐り出す林道を整備して林業の推進につなげることです。安心して住める家と生業になる仕事があれば、その場所で暮らす選択肢が増えると思います。住みやすい地域作りに貢献できるのが県職員の仕事なのかなって考えています。

子どもたちに働く姿を見せたい

昨年は1年間の育児休業を取得し、今は定時より1時間早く帰れる制度を使って、子育てしながら働いています。働く時間が限られることで悩みもしましたけど、先輩が「今は自分の時間を大切にしていいんだよ」って。子育てがひと段落した時、私みたいな境遇の後輩を助けたいなって、今はそう考えています。両親も共働きだったし、私も長く働いていたいんです。そういう姿は、きっと子どもも見ていてくれるはずですから。

10年後に向けた宣言
住みたくなる、
帰りたくなる島根県
相次ぐ自然災害や感染症が流行する昨今、都会に暮らす人が移住したいと思えるような島根県を、行政の立場で作っていきたいです。

profile

森山 沙希子
森山 沙希子 Sakiko Moriyama
1988年雲南市生まれ。1児の母。地元の高校を卒業後、東京の大学へ進学。農学部で環境問題を学び、2011年に入庁。現在は島根県益田県土整備事務所農林工務部治山・林道課の主任として、育児と仕事を両立中。「昨日は念願だったグラントワの竹久夢二展へ。ずっと行きたくて、もう平日休み取るしかない!って。リフレッシュしました。」。

先輩からの声

公田達雄
公田達雄 Tatsuo Kouda
育児をしながら仕事に懸命に取り組む姿にはいつも感心させられます。業者さんや地元の方への対応も丁寧で、とても信頼されています。自身が目指す「住みやすい地域づくりに貢献できる県職員」としての更なるスキルアップを期待しています。
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