PROJECT
INTERVIEW
島根県内の企業・団体の若者にスポットを当てたインタビューコラム

U35 Voice

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悲しみに寄り添う仕事だからこそ
人の力になれる

公善社
社員・21歳
中村 流輝哉

中学生の時に祖母が亡くなりました。祖母の名を呼びながら号泣する祖父の姿と、親身に対応してくださった葬儀社スタッフの方が忘れられません。就職先を考える時に公善社の求人を見て、その時の記憶が蘇ったんです。「自分も人の役に立つ仕事がしたい」と飛び込みました。

当たり前な日常の大切さ

ご遺族から依頼を受け、まずはご遺体の搬送・安置。相談のもと、お通夜やお葬式の段取りをします。式当日は分業制でスタッフ一丸で進行します。葬儀を終えて「ありがとう」と感謝の言葉をいただけると、責任とやりがいを強く感じます。
自分と同じ年代で亡くなった方、自死された方、元気だったのに突然亡くなる方もおられました。人はいつ亡くなるかわからないと感じます。当たり前の毎日、家族や大切な人と過ごす時間が、どれだけかけがえのないものか。この仕事を始めて深く感じます。

AIが進化しても残る仕事

死に関わる仕事ですし、就職先として敬遠されがちかもしれませんが、故人を見送る大切でやりがいのある仕事です。私が大切にしているのは、真心を持ってお客さまの声に耳を傾けること。人の数だけ葬儀の形がありますし、その方らしい葬儀ができるのが一番だと思います。
時代が変われば葬儀も変わります。昔ながらの葬儀を希望される方も、簡略化を望まれる方もいらっしゃいます。ずっと大切にされてきた価値観や風習を伝えるのも私たちの役割ですし、若い方の思いに寄り添うことも大切です。人の死に直面し、遺族の悲しみに寄り添う仕事です。人にしかできないこの仕事は、AI技術が進んでもなくならないでしょうし、時代が変わっても人の力になれるはずです。

10年後に向けた宣言
どんな時代でも人の力になれる
「人の役に立つ仕事がしたい」という初心を忘れず、時代が変わっても、お客様の悲しみに寄り添い、力になれる存在でありたい。

profile

中村 流輝哉 
中村 流輝哉  Rukiya Nakamura
2000年鳥取県倉吉市生まれ。中学生の頃に家族で出雲市へ移り、高校卒業後2019年に入社。葬祭アドバイザーとしてご遺体の搬送からお通夜、葬儀の手配進行などを担当。趣味は絵を描くこと、映画、ラーメン店巡り。「『葬祭ディレクター』。
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