PROJECT
INTERVIEW
島根県内の企業・団体の若者にスポットを当てたインタビューコラム

U35 Voice

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欲しいものは自分で
掴みにいかないといけない

浜田市立周布小学校
教諭・33歳
佐堂 祐一

浜田出身で、地元の小学校で先生をしています。ここは田舎で人もモノも少ないですけど、「それでも、先生はここが好きなんだ」って言える大人がいるって、けっこう重要なんじゃないかなって思います。夕暮れ時に海に出ると、いいなあって思いますよ。子どもの頃から見慣れた風景です。でもずっと好きなんです。

教育はクリエイティブな仕事

小学校の先生ってカリキュラム通りの仕事だと思われがちですけど、本来は創造的でものすごく面白い仕事です。若い先生同士でグループを作って勉強会をしたり、そういう機会が増やせればいいなって思います。教員が楽しめれば、授業も面白くできるし、子どもに「勉強面白いかも」って思ってもらえるプロセスになるんじゃないかなって。学ぶ楽しさを知っていれば、子どもが将来どんなステージにいってもなんとかなると思うんです。そのために、いい授業をしよう、もっと面白くできないかなって、頭を悩ませながら(笑)、やっています。

10年たって欲が出てきた

10年以上必死に走ってきて、今やっと先輩たちの凄さがよく分かるんですよね。授業力も学級づくりもすごいし、その上周りも助けて、自分のご家庭もあって。ただキャリアを重ねるだけじゃ絶対にああはなれない。欲しいものは自分で掴みにいかないといけないんだなって。今は時間をつくって、教育関係の本や先行研究を調べて授業に取り入れながら、授業や宿題を工夫したりして。でも、30歳を過ぎてからですよ。意識が変わったのは。少し余裕ができて「もっと面白いことしたい」って自分の欲が出てきたのかな。だから、今がスタートラインみたいな感覚なんです、本当に。

10年後に向けた宣言
子どもをぐんぐん
伸ばすことができる存在に
教師の仕事は子どもを成長させること。そのためのより良い方法を日々模索する中で、理想とする存在に近づきたいです。

profile

佐堂 祐一
佐堂 祐一 Yuichi Sado
1988年浜田市生まれ。香川大学卒。2011年に島根県で教員として採用。3つの学校を経験し、現在の周布小学校に着任。「20人生徒がいると、ひとつの話で20回喜んでくれるんですよね。日々予測のつかない環境で疲れることもあるけど(笑)、他の仕事ではなかなか得られないパワーをもらっています」。
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