PROJECT
INTERVIEW
島根県内の企業・団体の若者にスポットを当てたインタビューコラム

U35 Voice

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働きがいとか 絶対嘘だろって
思ってましたよ

ホンダカーズ出雲
営業・30歳
荒銀 希

松江の工業高校を出て滋賀の自動車メーカーに就職しました。エンジンを組む製造の仕事です。あの頃は休みの日に遊ぶお金を稼ぐため働いている感覚でした。面白くもないけど、仕事ってそういうものだろって。

働く面白さに目覚めた瞬間

変わったのは5年目くらいです。埼玉に出向して自動車の営業をやらせてもらったんですけど、まあ楽しくて。人と話すと頭も使うし勉強にもなるし、努力しただけ評価や給料に返ってくる。合っていたんでしょうね。働くって、面白いことだったんだって、目が覚めた感じでした。それまで“仕事の意義〝とか“働きがい〝とか、そんなもん絶対嘘だろって思ってましたよ。
製造に戻ってもやっぱり営業がやりたくて。2人目の子どもができて育児環境を考えるタイミングもあって地元の島根での転職を決めたんです。こっちに戻って3年目です。同じ車の営業でも、働き方は変わりました。出雲はお年寄りも多いし、お家を訪ねてお茶しながら話したり。以前は数字に追われて毎日必死でしたけど、今はのびのび働けています。家族と過ごす時間も増えたし、精神的に、すごく平和です。

ぼやっと生きてはいられない

自分が今、地元で好きな仕事をやれているみたいに、子どもが大きくなった時、地域に働き口があってほしいし、自由な生き方を選べる社会であってほしいんですよね。会社も同じで、後輩たちに「いい会社だな」って思ってもらえる、そんな組織であり続けたい。昔は流れに任せてぼやっと生きていられましたけど、この年齢になると考えますよね。「あんたらの世代のせいで、こんなふうになった」って、子どもや後輩に言われたくないですし、今、僕たちが頑張らないとなって。

10年後に向けた宣言
ぼやっと生きてはいられない
10年後、「あんたらの世代のせいで、こんなつまらない街になった」って、子供や後輩に言われたくないから、今、頑張る。

profile

荒銀 希
荒銀 希 Nozomi Aragane
1991年安来市生まれ。高校卒業後、自動車会社に就職。営業職の面白さに目覚める。2019年に島根県にUターン。HondaCars出雲で自動車の販売や付帯商品の案内を担当。「妻とはいつか島根に戻ろうと話していました。保育園からの幼なじみです。母親同士が仲良くて、交際の報告をした時は気まずかったです(笑)」。
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