PROJECT
INTERVIEW
島根県内の企業・団体の若者にスポットを当てたインタビューコラム

U35 Voice

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バレーボールに もらった恩は
デザイナーとして返します

パリティクラブ
デザイナー・32歳
石橋 里紗

ずっとバレーボールひとすじでした。企業の実業団のバレーボールチームにいたんです。Vリーグで2連覇した黄金時代で、1回だけキャプテンもやりました。大学を卒業後に入団して、27歳で引退しました。ひざがもう限界だったんですよね。引退したあとは、心にぽっかり穴が空いたみたいな感じでした。

包装紙を見てドキドキした

松江のリトルコートコーヒーって知ってますか?私、そこの包装紙がすごく好きで。それをデザインしたのが今の会社にいる先輩で、「こんな素敵なデザインを作る人がこの街にいるんだ!」って感動したんです。2年前、企業を辞めて島根に戻ってやりたいことを探してた時期です。お店で「包装紙ください!」って頼んで、部屋に飾って「この会社で働きたい!」ってドキドキしてました。3ヶ月くらいデザインの勉強をして、ポートフォリオを作って、会社を訪ねました。入社は去年の1月。こんなに必死なのは、引退してから初めてです。悔しくて泣いて嬉しくて泣いて。今は早く成長したくて仕方がないです。

バレーボールに返せること

今デザイナーとしてバレーボールの案件を担当しているんです。引退して指導者にならなくて、バレーボールに恩を返せてないことに罪悪感がずっとあって。でも、今はデザインで貢献したいって思います。競技に直接関係なくても、どきどきワクワクできて、バレーボールのために働ける、そんな道もあるんだよって、前例になりたい。それが私の新しい夢です。

10年後に向けた宣言
バレーボール経験を活かした
デザイナーになりたい
デザイン未経験からのスタートを、0からのスタートにしないで、 バレーボール経験の「続き」という思考で成長していきます

profile

石橋 里紗
石橋 里紗 Risa Ishibashi
1990年松江市生まれ。身長178cm。高校、大学と強豪バレーボール部で経験を積み、企業の実業団に。日本一やリーグ優勝を経験し27歳で引退。30歳でデザイナーに。「バレーボールとデザインって似ています。人のこと考えて動くし、コート外の気配りや感動が、全部本番に生きてくるんです」。
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