PROJECT
INTERVIEW
島根県内の企業・団体の若者にスポットを当てたインタビューコラム

U35 Voice

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建物をつくることは
この街の景観をつくること

豊洋
建築部工務担当・35歳
柴田 直人

大学から島根です。地元は滋賀なんです。卒業したら戻る予定でした。でも友達が増えて関西弁が抜けて、語尾に「だけん」が出るようになって。松江が好きになったんですよね。

忘れられない職人さんの言葉

卒業して最初は設計事務所。そのあと松江観光協会に転職し、3社目が豊洋です。途中1年半ほど鳥取県で働き、去年豊洋に戻りました。今の担当は新築住宅の現場管理です。
3年前の現場は忘れられないです。複雑で難しい工事でした。自分は管理の立場ですけど、よく現場の片付けを手伝っていたんです。でも工期がタイトな現場でそれをやっていたら指示が遅れて、かえってみんなを困らせてしまって。「あとはなんとかしてやるから、お前は工程だけ見てろ」。職人さんにかけられた言葉に泣きそうになりました。“男が惚れる男〝というか、口調は厳しくても、優しいんです。
工事には変更調整はつきものですし、難しい局面も多いです。でもみんなで相談すれば着実に前に進んでいけますし、そういう人間関係をつくることが大切だって、3年前のあの現場で痛感しました。

家は家族の幸せを包むもの

無事にお客さまの理想通りの建物をお引き渡しできた時は達成感があります。「どういう暮らしをしよう」「どんな家具を置こうか」。そんな話を聞いているのが嬉しくて。家は家族の幸せを包むものですよね。
図面を描く設計事務所、図面を形にする今の職場、観光協会で学んだ知識。これまでの仕事をつなげると“松江だからこそできること〝が見つかる気がします。地域に熱い思いを持った同世代の仲間と、この街で何かできたら。建築は街の景観をつくりますし、いい建物をこの地域に残していきたい。これからの夢です。

10年後に向けた宣言
受け継がれていく
建物と景観を島根に
安全第一で、ひとつひとつの現場を着実に竣工して、建築の専門性をより高めていき、長く親しみ愛される建物と景観づくりに貢献します。

profile

柴田 直人
柴田 直人 Naoto Shibata
1987年滋賀県生まれ。高校卒業後、島根大学総合理工学科へ進学。同大学院博士前期課程を修了し、松江の設計事務所、松江観光協会を経て豊洋へ。一度退社し鳥取の建設会社に勤務。昨年10月に豊洋に再就職。新築住宅の工務を担当。「メジャー片手に有名建築家が手掛けた建物を巡るのが好きです」。

先輩からの声

多々納均
多々納均 Hitoshi Tatano
仕事に対する姿勢や、周囲とのコミュニケーション能力については特に心配をしておりません。建築業界での経験を着実に積んでおり、会社の中核を担う存在であると感じております。今後の更なる飛躍を期待しております。
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